公立高校交換留学(1年間プログラム)
アメリカ公立高校交換留学とは
JAAC日米学術センターはアメリカ国務省認定の受入団体CETUSA(Council for Educational Travel,USA)と提携し、アメリカ公立高校交換留学プログラムを運営しています。
参加生は約10ヶ月間、ホストファミリーの家庭に滞在し、現地公立高校に通います。
団体紹介
CETUSA Council for Educational Travel, USA1995年に設立された同団体は、米国4か所(ワシントン州、カリフォルニア州、ミシガン州、インディアナ州)にオフィスを設置し、公立高校交換留学生の受入の他、私立高校・大学留学プログラム、インターンシッププログラム、青少年の短期研修プログラ ム、アメリカ人学生の留学プログラム(アウトバウンドプログラム)など、各種教育事業を展開する非営利法人です。
公立高校留学の受入においては前述のアメリカ国務省認定の受入団体により組織された協会CSIETに加盟しており、50ヵ国以上の国々から毎年1000人の受入を行っています。CSIET加盟国体の中で受入人数の多い団体と位置付けられています。
CETUSAは、全米に約100名の地区委員(エリアレップ)を配置し、地域マネージャー、各ブロックごとの責任者、本部による適切な指導と連携のもと、全てのプログラム参加者に貴重な留学経験を提供しています。
ホストファミリーの選定においては、受け入れ希望の家庭に対する慎重な審査の実施、第三者審査機構による犯罪歴チェック、コーディネーターによる家庭訪問&面談などを通して良質な受け入れ家庭の選定を実現し、高い評価を得ています。
受入団体CETUSAの責任分野と主な業務
- 渡米前
- ①参加生の選考(派遣団体推薦の生徒に対しての最終選考と合否決定)
②受け入れ家庭(ホストファミリー)の募集・審査・準備指導
③各参加生の受け入れ家庭の選定
④受入れ高校(ホストスクール)の選定
⑤派遣団体への選定先の情報提供
⑥研修・交流ビザ(J-1)申請書類の作成
⑦参加生の出迎え手配 - 留学中
- ①受け入れ家庭入居時のオリエンテーシヨン
②受入れ高校通学開始時のオリエンテーション
③参加生との定期ミーテイングと派遣団体への月間状況報告書の提出
④受け入れ家庭からの相談に対するアドバイス、派遣団体への情報提供
⑤受入れ高校からの相談に対するアドバイス、派遣団体への情報提供
⑥プログラム期間を通じて参加生の保証人としての責務遂行
⑦短期特別プログラムの企画と実施(オプション)
JAAC日米学術日米学術センター
1978年、米国ミズーリ州が推進する日本との経済・文化交流促進政策の一環として、全米で初めて日本人学生を対象とする大学進学準備教育プログラムがサウスイーストミズーリ州立大学において始まりました。
進学実績校は180大学を超え、これまでに総数1,800名以上の留学生の指導・支援を実施し、世界で活躍する優秀な人材を輩出しています。
JAACは大学留学制度の発展と共に、中学・高校といった若い世代での国際交流と、自主自律の精神、広い視野を持った人間の育成を目指す高校留学制度の確立にも力を注いできました。アメリカ公立高校交換留学においては、受入団体CETUSAスタッフとの良好な関係と緊密な連絡体制を構築し、プログラムを運営しています。
JAAC日米学術センターの責任分野と主な業務
- 渡米前
- ①参加生の募集・正しいプログラム内容の説明
②参加生の選考(プログラム入学審査の実施と第1次合否決定)
③受け入れ家庭・受入れ高校選定書類の作成指導・確認
④参加生の渡航前指導、カウンセリング
⑤受け入れ家庭・高校の情報提供
⑥参加生の渡航準備支援(航空券手配、ビザ申請手続などのサポート)
⑦渡航情報等の受入れ団体への連絡 - 留学中
- ①プログラム期間を通じて、受入れ団体から提供される各種情報の翻訳と保護者送付、保護者との相談
交換留学の状況
アメリカ公立高校交換留学はアメリカ国務省が監督機関を務めており、国務省のガイドラインに沿って審査・認定された非営利法人のみが交換プログラムの運営を行う事が許可されます。
これらの受入れ団体が集まって組織された協会CSIETには、現在62団体がメンバーとして加盟しています。受入れ団体が異なっても本交換プログラムのガイドラインは共通ですので、受入れ団体の良し悪しの判断は、ガイドラインの内容を忠実に実施出来ているか否かによって判断できると言えます。
国別留学生数
2016~17年度 130ヶ国から23716人がアメリカの公立交換留学に参加しました。最も多い派遣国はドイツの4986人、日本は782人で第9位でした。日本はここ数年800名前後を推移しています。
アメリカ公立高校交換留学派遣国トップ10
1位 | ドイツ | 4,986人 |
---|---|---|
2位 | スペイン | 2,368人 |
3位 | イタリア | 2,109人 |
4位 | タイ | 1,350人 |
5位 | ブラジル | 1,108人 |
6位 | 中国 | 1,074人 |
7位 | デンマーク | 858人 |
8位 | ノルウェー | 801人 |
9位 | 日本 | 782人 |
10位 | フランス | 731人 |
ホストファミリー・ホストスクール選定までのプロセスと期間
JAACによるプログラム入学審査の合格者は、ホストファミリ一、ホストスクールを選定するための出願書類(アプリケーション)をJAACの指導を受けて英文で作成し、現地受け入れ団体に提出します。
その後エリアレップの居住する町やその周辺担当地域でホストファミリーやホストスクールの選定作業が繰り返され、受け入れ団体の承認を受け、最終決定されます。
万が一、期日までにホストスクール、ホストファミリーが決まらない場合は、一時的に参加生を受け入れるホストファミリーとホストスクールが用意され、正規のスクールとファミリーの決定までの期間をその地で過ごすことになります。
在学留学と休学留学について
1年間の高校留学を希望される現役高校生は、留学を決意するうえで、在学留学あるいは休学留学の二つの選択肢のいずれかを決めることになります。以下にふたつの形態の一般的な定義をご紹介します。
在学留学
日本の高校の在籍生が海外の高校で取得した最大1学年分の単位を在籍高校が認定し、帰国後も同級生と同じく次学年に進級する留学制度。
ただし、単位認定の判断基準は在籍高校の学校長の最終判断によりますので、事前に諸条件の確認を行う必要があります。
また、大学進学の際の指定校推薦、AO入試などへの影響も合わせてチェックしましょう。留学期間中の履修科目の選定や学業成績も重要になります。
休学留学
日本の高校に対して1学年間の休学手続きを行い、帰国後は単位認定を求めずに日本の高校で計3年間学ぶことを前提とした留学の形です。
卒業年齢が同年齢と比較して1年遅くなりますが、その分、高校の教育課程の履修科目や内容理解の面で充実度は高く、大学進学準備にもより多くの時間をかけられるメリットがあります。
ホストファミリーとの生活
アメリカ人家庭に滞在するということはどういうことなのでしょうか?
日本の家庭でも各家庭が違うように、留学生を受け入れるホストファミリーも千差万別です。アメリカでは特に人種、職業、収入、趣味趣向、ライフスタイル、家族構成や年齢、ペットの有無など様々な違いがあります。 しかしながら、どのような家族であってもボランティアの精神を持って、1年近くの長期間、留学生を家族の一員として迎え入れてくれるという気持ちを持ってくれているのが、本プログラムでのホストファミリーです。
参加生は、それぞれの家庭のホームルールに従って生活していきますが、様々な戸惑いや葛藤があるかも知れません。日本の自宅ならば、保護者の庇護のもと、許されることでもホスト宅では自分の思い通りにはいかないことも多々あることでしょう。
JAACでは留学準備教育の一環として、成功するホームスティについて実例を基にしたケーススタディーを実施する過程で、参加生が充実した留学生活を送るノウハウを伝授し、本プログラムから得られる留学の醍醐味を体験していただきたいと願っています。
受入高校について
アメリカの高校は学区制で、住む地域によって通学する公立高校が決まります。
本プログラム参加生もホストファミリーの居住する地区にある公立高校に通うことになります。
アメリカの公立高校には、基本的に制服がありませんので、カジュアルな服装で学校に通学します。
ただし、地域によっては、たいへんカジュアルではあるものの、制服が指定されている学校もあります。
アメリカの高校卒業年齢は日本と同様で18歳ですが、4-4-4制、8-4制など学校と学年の区分に関しては各州によって異なります。小学校1年生をFirst Grade (1年生)、Twelfth Grade (12年生)と学年を通して称するのが一般的です。
したがって、日本の高校生は、10年生、11年生、12年生となります。各学年は、毎年8月中旬~9月上旬に始まります。
学期は前期・後期の2学期制で、それぞれ秋学期、春学期などと呼ばれています。
履修科目について
アメリカの公立高校では、日本の高校のように同学年、同コースの生徒が統一されたカリキュラムを受講するのではなく、生徒一人一人が、必修科目と選択科目を組み合わせて、履修科目を決めるスタイルを取っています。
必修科目には、英語(国語)、数学系の科目、社会系の科目、スポーツ各種、理科系の科目があり、選択科目には、美術、音楽、家庭科、外国語などの関連科目があります。
在学留学として本プログラムに参加する場合は、日本の高校の先生と事前によく相談して、単位認定が確実に行われる科目を確認することが必要です。
履修科目の一例
- English(英語)
- Algebra(代数)
- Geometry(幾何学)
- Calculus(微分積分)
- World Culture (世界文化)
- US History(アメリカ史)
- Geography(地理)
- Politics (政治)
- Economics(経済)
- Sociology(社会学)
- Biology(生物学)
- Earth Science (地学)
- Chemistry(化学)
- Spanish(スペイン語)
- Music(音楽)
- Drama(演劇)
- Dance(ダンス)
- Chorus(コーラス)
- P.E.(体育)
- Physics(物理学)
- French(フランス語)
クラブ活動について
学校のクラブ活動には通年活動する文化系のクラブとシーズンごとに行なわれるスポーツクラブに大別されます。
参加生にとって、クラブ活動に参加することは、参加生の興味や特技を生かしてフレンドシップを築くたいへん良い機会です。
また、クラブ活動のほかにも放課後や週末には、学校や学生たちが企画・主催するイベントがあるなど、学校生活を中心に活動的な日々を送ることができます。
学校によっては、各種のボランティア活動を通して、地域コミュニティーの人々と積極的に関わる機会を用意していますので、関心を持って参加するように心がけましょう。